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プルカレーテを見て
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2017.10.30 Monday 17:29僕が個人的に感じた事です。ひとつには台詞の「朗唱術」に頼らないシェイクスピアということ。当たり前の事なのですが、演劇を形作るものの中で「役者の演技」というものは単なる1つの対等な要素にしか過ぎません。美術や構成、動き、明かり、音、それに厳選された言葉だけを乗せて、十二分に、いやそれ以上に僕はリチャード三世の物語を感じる事が出来ました。その時、演技過多にならない、というのが実は演者にとってとても難しかったりします。それを難なくごく自然にやってのける技を見て非常に勉強になりました。シェイクスピアを神格化しない、適切な距離を提示するというのもとても心地よかったです。当時のイングランドの背景や文化、暮らし、というものが演劇を見ることで勉強になりました。という価値をプルカレーテは粉砕します。この話は我々にとって何なのか。それだけをただ突きつけられた気がします。僕にとっては大変なご馳走でした。ありがとうございました。
日本の演劇は良く「人を観に行く」と言われます。名のある俳優の演技を楽しみに客席に着くのは大きな喜びです。僕もそういう時があります。どちらかと言うと昔から日本の演劇にはそういった側面が強かったようで、スターシステム、とも呼ばれます。ただ西洋の演劇を輸入する時そこに捻れが生じます。日本の演劇の歴史は実はあまりそこに成功していません。今回のプルカレーテの作品は、そこに何か一石を投じて、というかヒントを頂いたような。ことシェイクスピアに関しては特に。翻訳された言葉を使って、何を表現すべきなのか。常に芯を食った表現を探して行きたいと、改めて思わされました。「この人なら凄い演技を見せてくれるに違いない」ではなく、「この人たちなら凄い演劇と出会わせてくれるかも知れない」、そんなワクワクを与えられるような作り手になるべく、頑張ります。 -
長野DESHITA!
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2017.10.28 Saturday 23:04長野公演、終わりまして宣言通り日帰り。。寂しゅう御座います。ご来場ありがとうございました。長野での公演は初めてだったので、もう少しゆっくりしたかったですが、、。仙台で終わりです。たくさん、ものを、考えます。終わったら、またちゃんと書きます。書くと思います。ひとまずは。ありがとうございました。仙台で!
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新潟終えて
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2017.10.26 Thursday 13:38『人間風車』新潟公演、お越しいただきましてありがとうございました。3年ぶり?でしたか。りゅーとぴあ市民芸術文化会館。「密度」のお手本のような劇場でした。良く切れる包丁、火力の強いコンロ、焦げ付かないフライパン。それだけで料理が美味しくなるわけではありませんが、出来れば揃っていて欲しい条件が全て備わっています。それが普通。というのが理想です。各分野での各役割を、頑張りましょう。我々は素材、調理の研究を続けます。環境については一緒に考えましょう。
こんな事ばかり言ってると、おいおいこっちゃ金払ってんだよなんで対等な顔されなきゃいけねんだよ金払ってさらにこっちにも責任があるから協力しろみたいなのおかしいだろそういうの全部そっちでやっとけや。という声が聞こえてきます。それは。その通りです。すみません。いま、この社会で演劇は娯楽ですから。お金を払った人に全ての権利と自由があります。でも同時に演劇は、時代や場所によって医療だったり、神社だったり、学校だったり、します。誰かのもの、ではなく当たり前にみんなのもの、だった時代があります。だから当たり前に大切にする。当たり前に良くしようとする。いまの日本でその必要があるかと言えばないでしょう。特に都心部では。そのように必要とする人だけに照準を絞れば興業主は困ってしまいます。
でも人が人を見る叡智を失わないために、娯楽とかサービスとかの意味を常に問い直し更新して行くのもまた、演劇の役割です。演劇のおかげで生きやすくなる、そのために皆さんから大切なものをお預かりして、生活の全てをかけ、何か僕たちみんなにとって役にたつものを探す。現状そんな仕事だと思っています。そんなエンターテイメントのかたちを探します。無理強いはしませんから。観なきゃ損!なんて死んでもいいませんから。何か引っ掛かるものがあった人は、どうかご一緒に。良くしましょう。 -
ありがとうございました
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2017.10.22 Sunday 16:48
『人間風車』大阪3日間、終わりました。たくさんのご来場、本当にありがとうございました。大阪にはこんな風に便器を使う人がいるんですか?色んな人がいますね。自分の知ってる世界だけが全てではないと、気が引き締まります。旅も残すところあと3ヶ所。新潟、長野、仙台、でいよいよ終わりです。たくさんのお客さまのご来場をお待ちしております。どうぞご一緒に! -
大阪
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2017.10.20 Friday 12:51
きたで
まわすで
今日は
19:00
ピロティホール
3日間
よろしくたのむで -
福岡でした
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2017.10.19 Thursday 12:18
福岡市民会館と言えば、エリザぶっちしてBENTを見に行きましたね。これまた広大な空間でしたが、親密で積極的なお客さま方にお集まり頂き、なんとか密度を保つことが出来ました。ご来場ありがとうございました。旅は続きます。このまま、大阪へ。後藤ひろひとさんのホームであります。気を引き閉めてつとめさせて頂きます。鶏皮。あとはずっとごぼ天うどん。でした。中洲もいいけど、天神もやはり良いですね。またゆっくり来たいとおもいます福岡。それでは。 -
人間の本質
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2017.10.17 Tuesday 00:42
人間は怠惰な生き物です。この適当さを愛せなければ生きては行けません。昔はこれを見た瞬間に脳ミソがショートして、5分くらい頭が使い物にならなくなったものです。本当に。何をさせたいんだろうか、どうするつもりなんだろうか、そしてこれ何を入れたらいいんだろうか。空のペットボトルを片手に、随分考え込んだものです。
今は、昔よりはなんとか微笑ましく見ることが出来ます。ああ、これね。俺も。こんなもんさ。と、思います。なんかこんなんなっちゃう事は自分の中にも良くある。後でね。分ければいいだけですね。 -
高知公演
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2017.10.14 Saturday 20:30
沢山のご来場頂きありがとうございました!産まれて初めて高知でした。美味しいものをたくさんたくさん頂きました。旅のはじまり。クレイジーでチャーミングな風車仲間たちと、心も身体も満たされた素晴らしい1日でした。毎年訪れたい土地高知でした。旅のはじまり。ハコは大きくなってきまして大変ですが、土地との出会いにパワーを貰って、エネルギー倍にしてやって行きます。まもなく福岡、そして、大阪! -
東京終わりました
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2017.10.10 Tuesday 12:32『人間風車』東京千秋楽を無事に終えました。ご来場頂きありがとうございました。
今回、たくさんのお客さまから、役柄や作品に対してのご考察、ご意見を頂く事が出来ました。伝わって良かった、と思うところから、思いもよらなかった視点、感情、それぞれの解釈全てに、想像力を刺激して頂きました。こんなに幸せな事はありません。願わくばお一人お一人とお話させて頂きたいという思いで、全て大切に読ませて頂きました。本当にありがとうございました。
「好き嫌いを越えて繋がりたい」という大風呂敷、このまましばらく広げ続けてみます。
高知→福岡→大阪→新潟→長野→仙台の順で回って行きます。お待たせしますね。前情報が色々出回り安い世の中ですが、せっかくなのでまっさらな状態でお会いしましょう。僕たちが持つ未知という名の恐怖が、濃密な時間の中で、嫌悪と好意を繰り返し、やがて親愛なるものに変わりますように。 - ←back 1/1 pages next→