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蝶々夫人
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2017.02.18 Saturday 18:30
師匠のオペラを観てきた。
映画沈黙でも文字通り命がけだった師匠は、楽屋で元気に子役とジャンケンをしてらした。しかも勝って喜んでた。安心して涙が流れた。
旅人。ボーダレス。見えないものを見せる。師匠の口から出るその言葉はみな心から信じられる。体現しなければ意味のない事を全てやっている。教わることはまだまだ尽きない。 -
混じれ混ぜろ混ざれ
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2017.02.02 Thursday 01:16
今年の出演情報がぼちぼち解禁され始めましたのでまとめてお知らせしますね。
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●4/21公開
ディズニー実写映画『美女と野獣』の吹き替え(ルミエール役)
●7月
『子午線の祀り』
作:木下順二
演出:野村萬斎@世田谷パブリックシアター
詳細後日
●9/28(木)-10/9(月・祝)
『人間風車』
作:後藤ひろひと
演出:河原雅彦@東京芸術劇場プレイハウス
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去年からのミュージカル尽くしからのシンゴと並べると、さすがになんでも食べるな我ながら腹を下すぞ的な声がしますが、でも全然そんなことはないんですむしろ食い合わせと健康の事しか考えていません。全てはご縁あればこそですが、なるべくしてなっているような気さえします。『子午線の祀り』はこれまで僕が関わってきた中でもダントツに高い山です。現代日本演劇史の中でも燦然と輝く巨大な山です。登り切れる自信が今はまだありません。チャレンジだ未知だ言うのは簡単ですが、こればっかりはこれまでにない最も無謀な挑戦になります。自分の中で全てが繋がるかどうか、大きな賭けでもあります。託してくれた方々の気持ちに報いたい一心で、全身全霊をもって取り組みます。
『人間風車』は実はとても懐かしい感じがしていて、「現代の日本の会話劇」をやるのが実は何年か振りです。会話劇というか、日本で生まれて育まれた演劇、というか、日本のアングラ小劇場から派生したひとつのかたちといいますか。『子午線の祀り』は平家物語ですからもちろん国産ですが、こちらは現代の純国産!という感じで、どちらかというと僕が演劇を始めた頃にずっと見たりやったりしていたものに近い所にあります。あちこち寄り道して色んなもの食べて、戻ってきて、さて何が出てくるのか、ぼく今から楽しみなんです。
あまりにジャンルを横断しすぎてどれも観るのは大変だと思いますが、僕という人間を通してそれまで知らなかった場所が開かれる、そういう方が一人でも多くいらっしゃれば、それは一生ものの仕事だと僕は思っています。
今年もよろしくお願いします。
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