念願の劇団公演、稽古稽古です。
このご時勢に「劇団」で公演を打つというのは結構な覚悟が必要で、優先順位やら取捨選択を誤るとせっかくの創造の爆弾も一瞬にしてしゅんと音を立てて縮こまる。理屈を超えた不思議な船に全員が元気に乗らなきゃいけない。不思議な船は不思議で、元気でないと動かない。理屈では動かない。理屈で考えれば不思議な船になんて乗ってはいけないことくらい大人はすぐ分かる。それでも乗るなら相応の覚悟を背負わなければいけない。逃げるか背負うか保留するか。動かすための無理やりな元気にうんざりした人たちが皆して船を降りたり、保留したりし続けてきた。背負えないよね、だって。誰も。みんな。自分のことくらいしか。で そのくせ乗るの?乗せるの?ってこんな理屈に合わない話はないんだけどもみんな乗るんです。何でなんでしょうね。何が面白いのかそれとも怖いのか。
一人じゃ何も出来ないから乗るんだろうと思うんです。良くも悪くもそこには孤独があって、重ねあうことで昇華される瞬間があって、それは永遠に続くものじゃないのだとしても大人じゃない感じに求める、繋がりを、自由を、演劇を、無防備に、無邪気に、大人じゃない感じに求める。求めることが出来る幸せを、求める。だからそれは格好悪いもんなんです。格好悪い姿なんです、こんなものは。
そこにしっかり血を通わすためには。ひとつ。「理を以って無理を成す」を頑張らなければいけない。無理を踏ん張らなければいけない。選んでいることは決して生易しいものでも、価値が低いものでもない。理屈の通ることではましてなく、ただひたすら格好悪い。だからこそ思う、これはもう格好悪いまま行ける所まで突き進んでやるぞと。思う。 だからね。いつも。大丈夫。僕は、元気です。