これは手湯です。まだ言えないんですが、自分でもアホかな、と思うようなチャレンジに挑んでおります。これはそのメンテナンスです。少し先ですが、お披露目できる日を目指して。
彼方の部屋トーク、たくさんのご視聴ありがとうございます。まだ見れるのかな。借りた褌ではありますが、あらためて、演劇に関わる色んな専門の人たちとテーマを絞って喧々諤々とやるような開かれた場、その名もGIRON、そんなプラットフォームを夢想しました。持続可能にするための収益確保が極めて難しい分野ではあります。誰かアイデアありませんか。
さておき、
今の日々はコナンの身体開発。ダンスとは呼ばない。ダンスは結果。ダンスは単なるコトバで、カタチ。カタチは消費される。本質は、8bitを8kに。とりあえず、直立から7分かけて等速で寝そべる、という凄いの教わりました。正座姿勢から2分かけて立つ、というのは昔スズキメソッドでかなりやりましたが、これはまたちょっと次の次元。ゴリゴリ、ゆるゆると、身体開発。
『テラヤマキャバレー』全日程、終了しました。ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
出会い、出会い、と言いますが、その一つ一つには、触感もあり湿度もあり臭いもある、時に厄介なものなのだと思います。避けようと思えば避けられたり、好ましい出会いだけを選べるような今の時代にあって、ある種の脅威にも似たこの出会い、は、舞台家業の醍醐味のようなものでもあります。そういったものが本当に最も濃く、直接的に臓腑に刻まれるのが、舞台なのだと思います。孤独を知ればこそ、色濃く感じるのが出会いなのだと思います。想像力がその扉を開く。得られたいくつかの信じられる出会いを、大切に胸にしまいます。
本当に、お疲れさまでした。
梅田芸術劇場メインホール、やってきました。『テラヤマキャバレー』は本日、5日から10日まで!
カオティックな悪夢のキャバレーで、日常では決して味わえない孤独と安らぎに包まれますように。にんげんを、ことばと、想像力を、信じて!
『テラヤマキャバレー』東京@日生劇場、全日程無事完走いたしました。たくさんのご来場、ご声援、本当にありがとうございました。
そしてお待たせいたしました、大阪参ります。3/5(火)から10(日)まで、梅田芸術劇場メインホールにて。
この完走は奇跡などでは断じてなく、工夫と努力が積み重なって果たされたものです。まだまだ課題は山積みですが、スイングシステムに限らず、いま業界全体で新しいスタンダードを模索しているところです。作品に対して献身的な心で、日本の演劇興行が踏み出す次のステップを、そのジタバタを、今後ともどうか温かい目で見守って頂けますと幸いです。
なかなかにヘヴィーな日程をなんとかみんなで乗り越えまして、休演日挟んで、あと3日。なにはともあれ、花王さんの無事と回復を、心から祈っております。
先日、大変お世話になっている方から、牡蠣をたんまり頂きました。いつも本当にありがとうございます。白粥ばっか食ってないで、ちゃんと栄養つけて走り抜けます。
東京あと
3日!
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まずはかちゃが無事に帰ってきました。おかえりなさいかちゃ!元気でいてくれて本当に良かった。そして本日は、花王おさむさんの代役でスイング木村風太君の登板でした。超人的なスイング2人の努力と情熱でなんとか止まることなく公演は続いています。
中野さんと木村君は、休むことなく全稽古日程に参加し、全てのクリエイションの過程を共にしました。どんなキャリアも才能も、「時間」という愛情の前ではちっぽけに感じます。ボタン1つで色んな事が済んでしまう世界にあって、「時間を使う」ということに勝る愛情はないのだと、あらためて思い知らされます。そしてそれが実る瞬間に立ち会えるのは、人生の大きな喜びです。誇らしく。心から尊敬出来る。最強のカンパニーメンバーです。
写真はスティーヴさんのドラム缶(自前)。打ち鳴らす姿がかっちょよ過ぎて釘付けになってしまいます。
明日も。二回!
何が何でもでやり切った!あっぱれスイング中野さん、の1日でした!テラヤマキャバレーは、劇と劇場、そして演じることそのものを扱ったお芝居でもあります。だから、なんというか、このショー・マスト・ゴー・オンは、グッときました。グッと、作品をまたひとつ、押し上げてくれました。本当に素晴らしいカンパニー。心からブラボー中野さん。
写真は今日のじゃないけど、座長のうなぎ!毎日色んなセリフと「出会って」いる、凄すぎるわれらの鉄人座長。そして。みんなで。かちゃの帰りを、留守を、しっかりと温めて。待っています。どうか無事で。帰ってきてね。
明日は二回!
都市生活の中で、人間は動物化する
競争原理の中で、人間は家畜化する
そしてネット社会の中で、人間は暴徒と化す
人間が人間として生きるために
寛容と、誠実と、正直を取り戻すためには、
一度、人間を見つめて血を吐く必要がある
みんなが笑顔になれる作品なんてもの言いはだから僕は嫌いだ
血を吐いてなお、笑顔でいられるかどうか、
それが真に人間かどうかだから
そのために作品はあるし
そのために芸術はある
ぼくは演劇。
簡単には笑わない
気を吐いて、血を吐いて、
人間がなにだったのかを、思い出す
嘘つきでくだらなくて意地汚い、
そんな君が、僕が、
それでも人間として生きられるように
演劇は今日も祈ってる。
最近は日生劇場で祈ってる。
29日まで祈ってる。
『テラヤマキャバレー』@日生劇場。4日目が終わり、ルヴォーが帰国してしまいました。淋しい。日生劇場では29日まで。日々、もの凄い熱量でお届けしております。そもそもこれが現代の、しかも日比谷で!成立している奇跡に、その景色に、毎日心が洗われています。終演後はなんとも言えない不思議な、しかし深くずっしりとした希望に包まれて毎日劇場を後にします。ルヴォーからの手紙。皆さんの心の隙間にちょろっとでも挟まるように、最後までこの熱を保持して行きたいと思います。
とても難易度の高いクリエイションでしたが、ルヴォーの手腕には唸らされっぱなし。まだまだこの先も日本で創って頂きたいです。また待ってます。
そうこうしている内に、『テラヤマキャバレー』間もなく開幕。日生劇場は2/9(金)から29(木)まで。
めちゃくちゃ楽しいです。色んな国や時代のオモチャ箱を掻き交ぜてひっくり返したみたいに、次から次へと色んなものが出てきて、訳も分からないのに突然その美しさに圧倒される、そんな1秒先の展開が読めないジェットコースターのような時間。デヴィッド・ルヴォーは劇場の魔術師なので、寺山作品を知らずともどうか気構えず、身を委ねて色々な感情を見つけに来て下さい。
回によってはまだプレイガイドでご購入いただけます。気になる方は是非チェックしてみて下さい!
KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト第二弾に行ってきました。このプロジェクトは、長塚圭史芸術監督の発案、作演出で、「観劇に不慣れなひとでも来やすい気軽な演劇」をモットーに、御当地ネタをふんだんに取り入れながら神奈川県内の各地を回る、巡業型軽演劇です。第一弾では、まさかの神奈川県役として出演させて頂きました。沢山のひとに知って欲しい大好きなプロジェクトです。
セットもシンプルで雰囲気もゆるくて気軽ではありますが、内容はなかなかどうして哲学的でなんとも言えない深みがあり、演劇の醍醐味に溢れています。僕が観た回は子供さんらも大喜びで魅入っていました。
このシリーズ、神奈川県ゆかりの沢山の神様がいつも出てくるわけですが、なんと言いますか、神様と演劇の相性の良さ、みたいなものをあらためて強く感じます。こう言うと馬鹿みたいです、本来「かみさま的なもの」を考えた時に演劇は始まった訳で当たり前と言えば当たり前ですから。ただ、現代において、日本で、かみさま的なものをあらためて考えるというのは、どんな距離からであれ、これはとても有効なんじゃないかとか色々考えました。逆に言うと、神様がいらなくなった場所には演劇はいらないんだろう、という事ですね。それがどんな神様であっても。どうにもならないことや、人知の及ばないものへの想像力こそが、生きる糧になるのだなぁと、あらためて深く感じ入りました。無力を知る、ということでもあるのかな。そしてそれは、人間の行き過ぎた興奮や欲望を少しだけ抑えてくれる。
KAAT神奈川芸術劇場では、12日月曜日まで!U24チケットは¥2,400で、高校生以下はなんと¥1,000です。ぜひぜひお気楽に!その後、座間、川崎、小田原、逗子、茅ヶ崎、と県内各所を巡業します。お近くの方たち、ぜひ!お気楽に!
詳細は、公式HPからどうぞ!
]]>wits「マクベス」から、早8年!あっち行ったりこっち行ったりしながら、西悟志さんはニシサトシさんになって、いま、アゴラ劇場で、シェイクスピア第二弾『オセロー』を上演中です。滋企画で!
「舞台上から聴こえてくる日本語に違和感があるのが嫌」というごく普通の感性を、死んでも手放さないで作り上げるシェイクスピア。簡単そうに見えて、恐ろしく時間のかかる大変な作業です。俳優が自分の言葉でしゃべること。その果てに産み出される巨大な感情。騙されたと思って、ぜひ一度足をお運び下さい。
「言葉が文字になる前の状態」を「翻訳」する。分かっちゃいるけど、なかなか出来ない。その見事なお手本が見られます。よ。どの翻訳現場もこうあって欲しいと思いますが、半年かかります笑。そしてもはや怖いくらい原本に忠実です。むしろ鮮やかです。7日水曜日まで!
デヴィッド・ルヴォーの金言は数多あれど、やっぱりこのシンプルなアドバイスは強力。
言葉ハ目の前の相手を変えヨウと思っテ発してクダサイ。
目の前の相手は相手役であり、観客であり、世界そのものだ。演劇がすなわちコトバである時、これはエンゲキという存在そのものの強度を支える根本的な考え方にもなる。そしてひとは基本的に「変えられる」ことに対して身構える。「変えられる」あるいは「動かされる」ために俳優は相手役のコトバを受け、観客は劇場に足を運ぶ。「動かされた」ものは、次にまた別の行動を生み出す。「動かされた」その小さな揺らぎの連続が、幻想のような繋がりを、生きている、ということを、少しだけ、くっきりさせる。と。いいな。
それともう一つ、
これは「動き」について。
もしアナタがドコかへ行きたいと思ったトキ、すぐにたどり着いてはイケマセン。そこにたどり着くまでの過程にドラマがありマス。たどり着いてしまったら、ソコデオシマイ。
例えば稽古序盤、どうしても不安になった俳優が相手役との距離をすぐ詰めてしまうような時に言われる。焦らず、息をして、ほんの少し我慢。そこに宿った小さな種が。大切。
演劇を通して人生を見つめる。
42歳。
ルヴォー。66歳。30年、近くから、遠くから日本を見てきた。「このテラヤマキャバレーは、僕から日本へのラブレターなんだ。」だって。一緒に受け取りましょう。
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年始からなかなか頭のしびれる稽古をしております。デヴィッド・ルヴォー✕寺山修司。30年以上にわたって日本と関わりを持ち続けてきたルヴォー、初の寺山修司。破天荒でカオティックな悪夢が繰り広げられるこのテラヤマキャバレーは、寺山修司の遺した数々の詩やコトバの断片をかき集め、「ゆうめい」の脚本・演出をしている池田亮さんが、なんと、オリジナルで書き起こした創作テキストなのです。こういう形での脚本提供は彼も初めてで、なんとも挑戦に挑戦を掛け合わせた、もっと言えばなんとなく安心できそうな要素を全て排除したともいえる、つまり凄まじい現場なのです。
日本人同士ではいかにも停滞してしまいそうなこの難しいクリエイションを、一歩引いた目線からルヴォー、日々、テキパキと。長年日本の作家にこだわり続け、自身の中にたくさんの問いを蓄積させてきた、その歳月の厚みが物を言う。見事なクリエイション。
あらゆる様式をごった煮にして、テラヤマのコトバたちから現代に通用するカラダを探す。探す。どこにどう響くのか。或いは、このキャバレーという名の悪夢に現れる魂たちとの不思議な邂逅に、今のワタシタチは何を発見するのか。
戦々恐々と、お待ち下さい。
写真はリュウジ先生の無心きゅうり。本当に旨い。
]]>明けましておめでとうございます。
振り返る間もなく走り続けた昨年度、劇場にお越し頂いた皆さま、お心を傾けて下さった皆さま、本当にありがとうございました。いくつかの躓きを経て、少しでも成長した姿を見て頂けるよう、本年はより一層の懸命さでもって精進を重ねて参ります。
今年もたくさんの舞台の機会を頂いています。誠心誠意、作品と向き合って参ります。少しずつ告知されていくと思います。どうかお楽しみにお待ち下さい。
仕事、というものについての考え方がどうにも僕は未成熟なわけですが、
何故やるのか、何処へ行くのか
誰と一緒にいるのか、何を一緒にやるのか
引き続き、このことは面倒がられるくらいには考え続けたいと思います。作品を創りながら同時にそんな事を考えられる、そんな境遇に感謝しています。
答えは急ぎませんが、根っこの根っこに立ち帰る、新年に、そんな抱負を掲げてみました。
袖振り合う折には、
ひとつよろしくお願いします。
『ねじまき鳥クロニクル』名古屋公演、千秋楽を終えました。刈谷から名古屋駅に向かうバスから。全30公演、無事完走することができました。ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。3年前には果たせなかったことがたくさん果たせました。思っても見なかった遠い所まで行くことが出来ました。
深く刻まれた出会いと、気づきと、そして祈りを、大切に大切に、これからも育み続けて行こうと思います。
『ねじまき鳥クロニクル』大阪公演、全4ステージ無事完走しました。3年前には叶わなかった、念願のねじまきツアー公演です。ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。そして、お待たせいたしました。
ドラマシティは、昔ハムレットでホレイショーをやって以来、およそ11年ぶりで、感慨深いものがありました。相変わらずとても好きな劇場でした。
早くもツアーは次で最後なんですが、ラストは愛知です。
12/16(土)15:00
12/17(日)13:00
@刈谷市総合文化センター大ホール
まだお席は残っています!たくさんの方々に届きますように。
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東京公演終わりました。
全ての叱咤、叱責、この身と心に深く刻んで精進していきます。この失敗と後悔は、一生忘れられないものになりました。お言葉を届けてくださった全ての皆さま、本当にありがとうございました。そして重ねて、傷つけてしまった方々へ、本当に申し訳ありませんでした。広く社会に耳を傾け、自分自身が変わることで、より一層豊かな作品を届けられるよう、そうして報いることが出来るよう、精進を重ねて参りたいと思います。
『ねじまき鳥クロニクル』は大阪、名古屋へと参ります。どこまでも素晴らしい作品です。一人でも多くの方に足をお運びいただけることを、切に願っております。
言いたいこと、名前をつけたい事柄については別にありました。それを敢えてあのような稚拙な表現で伝えようとしたのは、まさに自分自身の甘さであり考えの足りなさそのものの現れであったと、いま、思い至っています。お客さまと作品との大切な出会いを妨げてしまったこと、取り返しのつかないその自分の未熟さに、大きな後悔をしています。言葉を扱うことについて、その資格について、もう一度、真摯に自分自身を見つめ直したいと思います。
今日、不快な思いをし、傷つけてしまった方々へ、取り返しのつかない愚かな発言をしてしまったこと、素晴らしい出会いを台無しにしてしまったこと、心から反省し、お詫びを申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。
成河
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7年越しで渡せた麦暖簾、掛けてもらえました。なんとも有り難いものなんだなぁと、沁み入っています。心から。このひとのためにも強く大きくなりたいと、そう思える人が居て、居てくれてわたしは幸せです。
そいで、『ねじまき鳥クロニクル』@東京芸術劇場、初日無事終わりまして、ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。まことに稀有な創作現場で、本番もビリビリと、ヒリヒリと。新雪の上、その白さを足先に感じながら、繊細に大胆に踏み入っております。
東京は、26日まで。U25チケットもまだあります。お席、ちゃんとまだ買えます!プレイガイド、ホリプロステージ、東京芸術劇場ボックスオフィス、各種サイトからお買い求め下さい!
さて、
ここからここから。
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チケットについての大切なお知らせです。
高校生以下¥1,000チケットが完売いたしました。周知にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
U25チケット(¥6,500)はまだほとんどの回でご購入頂けます。各種プレイガイド、ホリプロステージ、東京芸術劇場ボックスオフィス、それぞれのWebサイトからご購入頂けます。このチケットの欠点は座席が選べないことですが、ことインバルの美術においては特にですが、前方席が必ずしも良席とは限りません。
一人でも多くの若者、学生さんたちにこのチケットが届く事を心の底から願っています。U25チケットが売れ残る国の未来は明るくありません。現状、¥6,500は決して安くありませんけれども、ホリプロさん、そこは自腹で頑張っています。もしお近くに刺激してみたい若者などいらっしゃいましたら、ちょいとそそのかしたりして頂けると、嬉しかったりする訳です。大袈裟に言うと、そのようにして、一緒に未来に期待してみませんか、と思う訳です。
作品の質は保証します。再演、とても豊かなものになっています。世界レベルです。楽しみにしていて下さい。
『ねじまき鳥クロニクル』
@東京芸術劇場
11/7(火)〜26(日)
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『ねじまき鳥クロニクル』@東京芸術劇場、劇場入りしました。
初日まであと4日。
極上の美術と照明。
そこに、人間の体が、静かに、時に大胆に添えられる。この唯一無二のシアターマジックはやっぱり必見。是非、想像力を爆発させに来てください。インバル・ピント✕村上春樹。本当にたくさんの方に見て頂きたい。なんて、あらためて血が沸騰する劇場入り初日。
11/7(火)〜26(日)東京芸術劇場プレイハウスにて。高校生は迷わず、芸劇ボックスオフィスに駆け込んで!身分証明書提示したら¥1,000でチケット買えるんですよ!先生たち、親御さんたち、今こそ、立ち上がる時です。子どもたちをスマホ依存症から救うためには、そうです、高校生¥1,000チケット。
劇場は、芸術監督言うところの「悪い」ところ。安全で健全な場所ではありません。ましてや高尚な場所なんかでは断じてない。嘘ばっかりつきます。嘘で遊ぶんです。簡単に「本当のこと」なんてものを信じていない人たちが劇場にはいます。「本当のこと」が分からない代わりに、嘘で遊ぶんです。「本当のこと」をもっともらしくチラつかせてくるのは、危険な人です。劇場には、悪い人はいても危険な人はいません。悪い人と遊ぶのは、楽しいですよ。
稽古場最終日。セットが撤去され、スタジオは伽藍堂。小休止して、ねじまきはいよいよ劇場へクロニクル。
俳優とはなにをするひとなのか、よくよく考える。最後にはいなくなるために存在しているひとたち。「ここ」と「どこか」への丁度中間にいて、観客にとっては乗り物のような存在なのかも知れない。厳密に言うと本来その「乗り物」は観客の「想像力」だから結局「どこか」へ運ぶのは観客自身なのだけれど。そういう訳で、どのみち俳優はいなくならなくてはいけない。つまり、観客の想像力をちくっと刺激してすっといなくなる。それは良い俳優な感じがする。
早稲田大学で行われた、国際シンポジウム「世界とつながる日本文学」に、本日インバルとアミールが登壇。僕は大知とトーク後に実演パフォーマンスをやりました。初日前のちょい見せ実演披露で肝を冷やしましたが大変有意義で有り難い時間でした。
シンポジウム後は、早稲田大学にある村上春樹ライブラリーへ。とても凝った作りの素敵な建物。写真はライブラリーのトイレのマーク。村上春樹の書籍に囲まれて、カフェスペースなども。なかなかの寛ぎ空間でした。一般公開してます。
稽古場はいよいよ佳境。大変中身の詰まった再演になりそうです。お席はまだお買い求め頂けます。高校生以下は芸劇窓口で¥1,000です(東京公演のみ)。心から、皆さんのご来場をお待ちしています。
『ねじまき鳥クロニクル』公式HP
▼東京
11/7(火)〜26(日)
@東京芸術劇場プレイハウス
▼大阪
12/1(金)〜3(日)
@シアター・ドラマシティ
▼名古屋
12/16(土)〜17(日)
@刈谷市総合文化センター大ホール
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なんとか見れて良かった。太陽劇団22年ぶりの来日。個人的には13年前、春琴パリツアーの時に、本拠地、ヴァンセンヌの森で観て以来。アリアーヌ・ムヌーシュキン、御年84歳。ポストトークのビッグマザーっぷり、1を聞いたら10答えるそのエネルギーは健在。大きな家族のようで、遊牧民族のような無国籍感。雑多で自由で生命力の塊のような座員たち。眩しすぎた。
とにかく。全てがひらかれていた。多言語、多人種、多文化が当たり前のようにそこにあった。演劇をやる意味が、そこでひらかれていた。あらためて思ったのは、演劇は作品ではなくて行為なんだ、ということ。だから残るものではなくて消えるものだし、次の行為に繋ぐためのもの。例えば日本で、単一民族的に市場経済の中に閉じ込めてしまった「演劇」はどこまでも閉じている。閉じた中で回っている。ムヌーシュキンはそこから出るために、多人種の大きな家族を作った。消費される作品ではなくて、家族として、行為を積み上げるために。作品は消費されるが、行為は伝播する。それだけを信じて。
そして今、その行為は、僕には大きな希望のように感じられる。
re-creation
リクリエイション
【再創造】
recreation
レクリエイション
【気晴らし、娯楽、余暇、休養】
同じ言葉だと思えば、創造活動はライフワークになるし、健康のためになるし、人生になくてはならないものになる。
違う言葉だと思えば、創造は神様に近づくための選ばれた人たちだけの高価で高尚な芸術になるし、或いは市場経済に追い立てられ消費されるだけの、パドックを走る馬になる。
"Play"が、「えんげき」であり「遊び」であるように、2つは同じ言葉だとやっぱり思いたい。オンもオフもない柔らかい創作をしたい。別に誰のためのものでもない。ただ、人間が生きていく時に、必要だから、やっている。
インバルといると、そのことが凄く腹に落ちてくる。これは、仕事ではなくて。活動なんだと。生きていること、そのものなんだって、言ってるみたい。
recreationは、驚きと発見に満ちている。
二人のトオル。妻であるクミコが突然いなくなってしまった事について、トオル?とトオル?が、何でだろう、ってなんかぐにゃぐにゃしながら話し合っている所です。
という訳で、『ねじまき鳥クロニクル』2023、絶賛稽古中です。理解を深めた状態で、より自由に、より自在に、この珠玉の迷宮を泳ぎ回れるよう、日々、頭と身体を磨きます。
深い深い井戸の底で、あなたの、わたしの、世界の謎と、対峙してみませんか。
まずは東京、
11/7(火)〜26(日)
@東京芸術劇場プレイハウス
チケットは絶賛発売中でございます。平日割、サイドシート割、ございます。U25チケットは¥6,500!
そして、高校生以下、なんと!
¥1,000 ですよ!¥1,000引きじゃないですよ。千円。ナンですよ。
これは、東京芸術劇場ボックスオフィス窓口のみの取り扱い(東京公演のみ、ネット不可)で、ご本人がボックスオフィスに直接行く必要がありますが、¥1,000です。一人でも多くの中高生(もちろん小学生だって!)にこの事実を伝えたい。届けたい、と切に願います。きっと忘れられない、衝撃的な体験をお約束します。ご家族に、親戚に、教え子に、皆さん、どうですか。村上春樹作品、小説への入門としても是非オススメです。
公演詳細は、公式HPから!
高校生以下チケットについては、東京芸術劇場ボックスオフィス窓口の方まで直接お問い合わせ下さい!
コチラから、東京芸術劇場の芸術監督である野田秀樹さんが高校生割引を始めた時のメッセージが読めます!
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『桜の園』福岡@キャナルシティ劇場で大千秋楽、無事終わりました。これにて、全日程終了です。ご来場頂いたみなさま、応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
初めて関わったチェーホフが、この座組、この作品で良かったと、心から思います。これから先の人生でチェーホフに触れるとき、冗長な古典文学としてではなく、騒々しくて豊かで身近なものとして感じられる、ご観劇頂いた皆さまにとっても、少しでもそういうものであるといいなと思います。
尊敬出来る人たちに出会えて幸せでした。集団創作、集団維持、という観点からも実に色々なことを考えさせられた、そんな演劇ド直球な日々でした。関わり続けること、疑い、訂正し続けること、思い切り楽しむこと、を、続けます。
さて、ねじまき!
忘れられない時間が続く。静かで、物思いに沈殿しながら、人と人の関係、人と社会の関係、正義とか愛とか、全ての幻想について考える。
情緒と感情に支配された不完全さを堪え忍ぶには、その幻想を認め、全ては訂正しうる。と唱えてみる。「こうであるべき」と思うことを全てやめてみる。自分自身を、訂正し続けてみる。更新でもなければ進化でもない。ただ間違えて、訂正して、また間違える。ただその連続を、静かに。観察しながら。小さな訂正を、積み重ねる。
参考資料:映画『ほつれる』『福田村事件』、東浩紀『訂正可能性の哲学』、チェーホフ『桜の園』、福岡
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『桜の園』高知公演、終了。2017人間風車以来の高知でした。市内、縦横無尽に駆けめぐり美食三昧。大変幸せ高知でした。たくさんのご来場、暖かいご声援、本当にありがとうございました。
いよいよ、今週末、カンパニーは福岡で有終の美を飾ります!
23(土)18時
24(日)13時30分
キャナルシティ劇場にて
お席、残り僅かな回もありますが、まだお座り頂けます。チケットぴあからはU25チケットが¥5,000でお買い求め頂けます。当日券も!是非プレイガイド、または劇場までお問い合わせ下さい!
シャープで尖った、「いまのわたしたち」のためのチェーホフです。タイパ、コスパのSNSで弱った視力に、極上のスローフードを処方します。近くから、遠くから、お楽しみ下さい。
この機会に是非。
皆さまのご来場、心よりお待ちしています。
『桜の園』@森ノ宮ピロティホール、2日間無事終わりました!たくさんのお客様にご来場頂けました。大変な熱気でした、本当にありがとうございました!
いよいよラストスパート、高知→福岡。高知は20日水曜、高知県立県民文化ホール オレンジホールにて18:00開演です。お席はまだお座り頂けるようなので、是非、この機会に「今を見るためのチェーホフ」ご体験下さい!当日券もございます。
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『桜の園』ツアーはまだまだ続きます。本日、名古屋、無事終わりまして、お次は大阪へ。ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。大好きな名古屋めしは、今回、名古屋コーチンの肝造りにいたしました。
大阪は、森ノ宮ピロティホールにて。今週末16(土)17時と、17(日)13時の2回です。まだチケットお買い求め頂けます。当日券もございます。ツアー後半戦、カンパニーみな振り切れ、削ぎ落とされ、ますます熟して参りました。近隣の皆さま、是非この機会に目撃下さい!
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面白すぎた。そして泣きすぎた。だって本当に深刻なんだもの、全てが。もう、全ての「役割にしばられる」こと、そして「それに気づかない(気づけない)」ことについての視点が。それでいてこの、自己批判に満ちた知性と悪意あるユーモアには笑わされっ放す。ゲラゲラ笑って、秒で泣いて、忙しかった。
日本と韓国でだけ当たってないとか言われるのが本当に嫌だ。役割に忠実な国なのかな。そういうフリしてるだけだと思うけど。そういうフリをすることが最も安全で心地良い国なんだとしたら、やっぱり地獄だな。うーん、そう言えばなんとなくどちらもアイドル大国なような気がする。そういう「遊び」とか「集団催眠」を邪魔されたくないんだろうな。そんなこと言ってる場合じゃないと思うけど。
求められる役割を捨てて甘えないで自分の足で立つ、全てはそこから、というおはなし。
7月に観はぐったオペラ。アンコール上映で1日限りでしたが、なんとか間に合った。METライブビューイング、『魔笛』。演出にサイモン・マクバーニー。
多分世界中見渡してもかなり速い段階で、誰よりも早く演劇にリアルタイム・プロジェクション投影(舞台上で起こってることをリアルタイムで効果的にスクリーンなどに投影→正確な名称は不明です)を取り入れてきたサイモン。そのセンスはもはや重鎮の物腰で神がかっていた。魔笛で、超ドアップにした黒板を背景に映写するなんて、まず思いつきそうで思いつかない。思いついた所でやりこなせる人なんてそういない。音楽に合わせて展開されるポップな黒板アート(舞台端で見える形で実演→これを巨大スクリーンでリアルタイム映写)が、広大な舞台背景全面に映写され、劇の空間世界を形作り、かつなんとも言えない風通しの良さをこのド定番歌劇に持ち込んでいた。それ以外、とある一点ものの舞台美術はとてつもなくシンプルな発想なのにとんでもない効果を次々と上げていて、3時間があっという間。
モーツァルトはそれまで作ってきた上流階級向けのイタリア語のオペラから、魔笛で初めてドイツ語のオペラを庶民向けに書いた、ということらしいのですが、なるほど、演出とは、アダプテーションとは、まさしくこういうことだよなと唸る。
また上映される機会があったら万難排してオススメしたいのでこれ以上のネタバレは避けますが、作品に組み込まれた目を見張るテクノロジーの数々は、非常にサイモン的な、アナログでローテクな身体芸術と密接に絡まり合っていて隙がない(ex.黒板アートや影絵、ラジオドラマとかでやるような実演込みのアナログ効果音など)。そして春琴勢としてはニンマリしてしまうような鳥の表現とマッピングはお家芸。
オケピを底上げして舞台の高さに近づけたり、演奏者を舞台に上げて演じさせたり、歌い手に色々持たせるわ走らせるは、とんでもない姿勢で歌わせるわ、などなどなど、おいおいサイモンまじか、は健在。オペラの人たちなんだから現代演劇の我々とは次元の違うストレスだろうに、皆さん本当に楽しそうに生き生きとされていてそれがまた感動した。
ちなみにあんな状態の夜の女王のアリアは見たことなかった、凄かったし、これしか考えられないだろうというくらい説得力があった。父権社会に踏みつけられて闇落ちしたダークサイドクイーン。恥ずかしながら、魔笛を通して今の社会が見えてくる、という体験は初めて。ファンタジーに逃げず社会と繋がる、ブレない芯と遊び心を持ったアダプテーションの凄みを見た。
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『桜の園』広島公演、終了。ご来場頂いた皆さん、ありがとうございました。初めての上野学園ホールでした。1800人キャパ。大ホールとしては同規模の宮城エレクトロンホールとは真逆の個性。音響さんの繊細な調整のおかげで思い切り良くやれました。
理想を言えば600から800キャパくらいまでが今回の適正サイズですが、まぁそんなわがまま言ってられませんわね。ちなみに、U25と平日昼公演というのは相性的にどうなんだと、今更ながらふと思ったり思わなかったり。
物事すべて、スッキリとした解決なんてないですけどね、ただ、関わった全員が自分の心の中のラネーフスカヤと出会える(出会いたくないけど!)ことが、この上演の大きな意義の1つですから、演劇を取り巻く色々だって、劇場に、いつか本当の意味で色々な人たちが集まる日のために、ね、本当にもう、いい加減ジタバタジタバタしましょうよと。思う訳です。一緒にジタバタしてくれる人、本気で待ってます。
お次は名古屋@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール。9月13日水曜日13:00です。
またしても平日昼間一回という、なんともな日程ではありますが、、来られそうな方は是非U25もご活用下さい。
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『桜の園』宮城公演、終わりましてはらこ飯。
お次は広島、9月6日水曜日、上野学園ホール。13:30開演です!広いホールですので、まだまだお座り頂けます。チケットぴあからは、U25チケット(¥5,000)もご購入頂けますので、是非ご活用下さい!
『桜の園』@PARCO劇場、無事、東京千秋楽を終えました。ご来場頂いた皆さま、そしてU25チケット周知にご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
これから約ひと月かけて、全国6都市、仙台→広島→名古屋→大阪→高知→福岡、と周ります。各劇場、まだお座り頂けます。U25チケットも引き続きぴあ取り扱いで買えます(大阪だけ取り扱いがないようですが、、ちょっと不明です)。枚数制限があるので、残り僅かとなっている劇場もあります。近隣の皆さまにおかれましては、是非、ぴあのHPよりご確認の上、どしどしご利用下さいませ。
写真は、村井さんの奥様、音無美紀子さんからの陣中見舞。手作りピクルス。栄養の爆弾。
さて、まずは仙台。エレクトロンホール宮城。9月2日土曜日、13時でございます。前原君の出生地ということで、僕と二人での終演後トークもございます。
皆さまのご来場、心よりお待ちしています。一人でも多くのお客さまと出会えますように。
前記事でU25は終わってしまったと書きましたが、訂正です!ぴあの方から「U25当日引換券」なるものが出ています。誤情報、すみませんでした。明日18:00、明後日13:00の回でまだお買い求め頂けます。U25チケット、¥六千円。是非ご周知のほど、よろしくお願いいたします!
行って参ります!
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『桜の園』@PARCO劇場、残すところあと4日。5ステージ。プレイガイドからは、一般ではなく「当日引換券」という所からお買い求め下さい。全日程、まだ買えます(U25はもう終わってしまいました。すみません。。)。直接PARCO劇場にお越し頂く場合、開演45分前から当日券の販売もございます。全てのステージ、当日券あります!皆さまの駆け込み、心からお待ちしています!
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母の古希祝いに自宅BBQで貝三昧。
『桜の園』@PARCO劇場。
東京最後の休演日。
東京はあと1週間。
いやはや、あっという間。
チェーホフは観るのも面白いかも知れないが、やるのがまた格別に面白い。やってもやっても発見がある。ああ全て氷山の一角なんだなと思う。ニンゲンをホンキで書こうとするとこうなるのか。その手強さの前に。底の見えなさに。毎日震える。
チームで。
立ち向かう。
]]>初日無事あけて。ショーンと共に創り上げたもの、守り育んでいきます。
愚・社・資の三つ巴よ鮮やかに。万能で頼れる人物が一人も出てきません。いないんです、そんなひとは。さて、何のためのえんげきでしょうか。特に日本ではいまえんげきは何のためでしょうか。ひとりひとりとお話したい、毎日そんな風に思います。そんな事に改めて気付かされる上演です。
東京、29日まで。U25チケット、ぴあで買えます。夜の回は千円引き。
劇場でお待ちしています。
『桜の園』@PARCO劇場。劇場稽古。
演出家ショーン・ホームズのシンプルで鋭利な発想力に度肝を抜かれる。
そして彼には、ドラマに対してなのかえんげきに対してなのか、それとも人間そのものに対してなのか分からないが、一貫してドライで突き放した、甘さのない視線がある、その視線は世界の輪郭に圧倒的な現実味を与える。本人はいたって寛大で寛容、柔和なお人柄なのにね。
劇場は甘い夢に浸る場所ではなくて、それぞれがそれぞれに目を覚ます場所。私たちは、この劇で、何から覚めるのか。その目で。とくと。ご期待ください。
大丈夫です。全然、わかる、チェーホフです。サイモン・スティーヴンスの現代語訳。そしてショーンとサイモンは親友。強力タッグです。
加えて、美術家のグレースはもちろん、ステージングの小野寺さんをはじめ、ショーンの日本での創作を支えてきた一流スタッフたちとの阿吽の呼吸、その玄人の一手にも是非ご注目ください。
そして!
U25チケット¥6,000!がチケットぴあから買える日がまだあるとのこと!是非、チケットぴあにお問い合わせの上、ご活用ください!!美術、芸術系の学校の生徒さん、卒業生さんなんかいたら、えんげき関係なくともこれは必修科目だろう、というくらいには刺激的なものだと思います。みなさま方、お近くの若人たちへ、是非、周知していただけると幸いです。あ、一般料金、夜の回は昼の回より千円安いです。これも大事!こちらも是非!
劇場稽古。通し。ゲネラルプローペ。プレビュー。してからの。間もなく。初日!
兵庫県立芸術文化センター、相変わらずのハイスペックな劇場でえんげき時間を堪能しました。無事、無事!全日程終えることが出来ました。ご来場下さったみなさん、本当にありがとうございました。
まだまだ長くやりたいと思える作品でした。作品になりました。関わり、支え合えた全ての人たちに、心からの感謝を。
あの所有もこの所有も、全て愛しい業に思えます。業を愛おしむ、というのは変な言い方なのだと思いますが、生きていくってそれくらいのことなのかも知れないな、とも思えます。全くいつの時代も、いつまでたっても私たちは酷いことばかりしてしまう生き物ですから、せめてそんな生き物を、自分を、遠くから眺める習慣を絶やさなければ、人類もギリギリ、マシでいられるんじゃないかな、とか思います。から。その一番効率の良い発明品、えんげき。は、こんな世の中でこそ、頑張らないといけません。ね。
で。桜の園も。頑張ります。
くわ。
『ある馬の物語』@兵庫県立芸術文化センターにて再集結。明日、明後日。今日1日、みっちり調整をして。世界の終わりまで。走る。
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東京楽。無事終えました。すんごい盛り上がり、滅多に見られない景色でした。本当にありがとうございました。ただいま桜の園に絶賛追われていますが、兵庫終わったら、またちゃんと書きます。
ある馬の物語、カンパニー、本当に唯一無二のチームになりました。自分の頭で考えること。創作も、生きることも。同じ。実は簡単じゃないですね。そしてそこには孤独があります。でもその果てにしか見られない景色があります。その時隣にいる人達は、本当に特別です。格別です。
ある馬の物語、ツアーは兵庫県立文化センター、22土曜日、23日曜日、両日13時開演です!お近くの方は、是非!!
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最後のマチソワ。馬前楽(ウマエラク)。乗り越えて、あと1回。。公爵のウマウマ弁当にウマ大喜ぶ。単純。さぁ。鞭打て。走るから。天まで。乗せて走るから。
遠くから。近くから。とうぞみなさんも、最後までお楽しみ下さい。
マチソワ乗り越えました。ここ数年でもダントツの運動量で、ウマはやっぱり筋肉量がね、追いつかないですね。えんげきの不思議と、皆さんの想像力、あと今半とかステーキとかニンニク注射とかで、ウマたちは走ります。走れました。燃費悪いですね。人間は。
ホースラディッシュは、直訳すると馬大根なんですね。役者稼業にはちょっとアレですが、消化を助けるのでステーキには欠かせませんね。
明日は、13:00。
大変良いえんげきだと思います。9日までやっております。劇場で、一緒に遊びましょう。
公演三日目。
これからこれから。
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馬、行きます。
]]>『ある馬の物語』@世田谷パブリックシアター、劇場稽古、進んでます。ていうかあさって初日です。頭も身体もパンパンですが、何故か心は凪いでいます。年齢でしょうか。演劇の目的が自分なりにはっきりしてきたからかも知れません。僕は日常で欠けてしまった穴を埋めています。僕がそれを発見すれば、観ているひとの何かも間接的に埋まるのではないかと信じて頑張っています。まだ今はちょっと見つかっていませんが、あさってまでにはね、必ず見つけます。見つかると思います。
美術が、空間がかなり尖っています。極上の大人の遊び場です。「所有する人間の業のおはなし」です。とても厳しいけれど、同時に生の歓びと皮肉と慈愛が入り混じった、生々しい眼差しがあります。
そして、馬です。なかなか馬です。馬祭りです。身体表現の摩訶不思議を、劇場で一緒に楽しみましょう。
高校生以下、U24、共にS席¥4,400、A席¥2,750です。都内の大きな劇場でこの値段で観られる演劇は今はもう多くありません。必ず何か刺激になると思います。是非、周りの若人達にお声がけ頂けると嬉しいです。
こちらはこちらで、限界までジタバタしてみます。劇場でお会いしましょう。
滑り込みセーフで、間に合った。
岸井ゆきのさんが天才すぎた。
はじめてのシアターミラノ座。約900席。
コクーンが747。オーブが2000弱。パルコは改築して400→600。
ん。渋谷も大変だな。900かぁ。さて新生コクーンは何席になるのか。
ドリさんが絶好調だった。
何年振りかのイキウメ。本番中いつも真下で稽古しておりました。
下司のムーブメントがイケてた。
歯医者で詰め物。新NISAの勉強。馬の研究。など。
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焼き肉食べてただけなのに、歯が欠けた。
これは面倒くさい。。
自作。トム・カー・ガイ。
スープの横綱。
世界一愛しているスープ。
出来た。
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映画『怪物』を鑑賞。出来事というのは、それぞれの人の中で全く別の物語として存在していて、どれだけ近しいと思っている相手とでもそれをひとつの出来事として共有するのは難しい。登場人物、世代ごとの物語の流れ方(当たり前のようにそうだと捉えている事実)の交わらなさが、痛々しくも極めて淡々としてリアルで身につまされる。
「本当のことを知りたい」と思っても、その「本当のこと」は所詮自分の物語の筋書きでしか理解出来ないし、それ以外はきっと、情報処理の回路から完全にはじき出されるんだろう。僕たちは、どんなに頑張っても、聞きたいようにしか聞けないし、見たいようにしか見えない。
僕たちが、出来事、あるいは相手のことを知りたいと思った時、一時的な考えを理解することは出来ても、それがその人の物語の中でどういう意味を持つのかまでは絶対に知ることが出来ない。言葉を交わし、刹那の想いを共有出来たとしても、同じ時間を生きることは決して出来ない。
そしてそれが孤独の正体だろうと思う。是枝監督は、その孤独との付き合い方を教えてくれる。気がする。
自分の物語を真剣に生きて、かつ、それ以外にも決して交わらない他の物語があるという事実を、忘れないようにしたい。そして、そのために演劇はあるなと、あらためて。
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邦題「戦火の馬」。鑑賞。スピルバーグが馬に凄すぎる演技をさせているもんで、ひれ伏して教えを請う。とはいえ、馬が演じる馬が本当に神がかっていて、少し落ち込む。馬が馬を演じるのはズルいよね。
実は、昔ロンドンに行った時、ナショナル・シアターで『WAR HORSE』の初演を生で観ている小さな自慢。英語、ほとんど分かんなかったけども。でもあの馬は凄かった。
小説がまず舞台化されて、それから映画になる、っていう、そんな文化的なルートに憧れたものです。
さて。
まだまだ。
馬を探して。
KAAT神奈川芸術劇場で、木ノ下歌舞伎『摂州合邦辻』を観劇。この日は終演後の木ノ下さんによるめちゃめちゃためになるアフター講座なるものがあってプラス1時間、みっちりと堪能。まなびをあそぶ。贅沢なじかん。
初演、再演は未見なれど、なるほど目を瞠る完成度と熟練度。絶妙なテンポと構成、流れるようなアンサンブルと怪演怪演怪演!が交差する糸井ワールドで、時間があっという間。耳に残るポップな曲調と印象的な現代詩が、古典の世界の解像度をぐっと上げてくれる。
古典だけど現代で、現代だけど古典。圧倒的な解りやすさの先に思考の自由と喜びを与えてくれる、そんな木ノ下歌舞伎のひとつ極まった完成形を見た気がした。
現代と古典と神話をひとつのサラダボールに入れて、他にはないなんとも独特なんだけど、不思議と食べやすくて深みのある、そんな観劇体験でした。未体験の方、本当におすすめです。
ちなみに、ロビーにしれっとこんなお花が届いてるのも、木ノ下歌舞伎の凄まじさを物語っていた。
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ひょんな仕事でMETライブビューイングの、とある作品を鑑賞。
METライブビューイングは、世界三大オペラハウスのひとつ、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラで上演された作品を映画館で見られるやつ、つまりナショナル・シアター・ライブのメトロポリタン・オペラ版。これ本当に凄いです。
新作の現代オペラなんて、現代演劇とミュージカルとオペラの垣根がボッコボコに崩れていく快感を味わえるし、そもそも、世界最高峰のヒトとカネ(=時間)が集まって創る、究極に贅沢な総合芸術ですから、手頃な値段で、しかも最新作を映画館で見られるなんて夢のようです。
あ、大事なこと言いますね、6月7月で、イヴォ・ヴァン・ホーヴェのオペラとサイモン・マクバーニーのオペラがかかるんすよ。映画館で見られるんすよ。これは見なければいけませんよ。
METライブビューイング HP
https://www.shochiku.co.jp/met/
100年前、しかも戦前にこれを書いてるのはやっぱり泉鏡花すげえなと素直に思う。そしてこういう権力構造は果たして今どれだけ変わったのか、って思うと、むしろ、無意識化して、僕たちは知らず知らずの内に権力に対して「鐘を付いて」いる。それに気付いて「鐘を付く」のを止める話だから、その辺が刺さりました。こんな腐った国は全員、水に飲まれてしまえ。という恐ろしい話。いまや女性に限った話ではなく、Jの問題しかり、長いものに巻かれる文化と、既得権益でズブズブになったこの日本社会の根っこを見せられたような気がして、じゃあいま、僕たちは、鐘を付くのをやめられるのか。という問いかけ。は、非常に深刻に受け止めました。
]]>インバル・ピントの新作が世田谷パブリックシアターで本日初日!東京は21日まで、京都公演もあるそうです。インバルの創る空間は本当に唯一無二で、是非沢山の人に体験して欲しい!観る度に、身体、美術、照明、音楽でここまで演劇的な時間が創れるんだ、ということを脳みそに刻み込まれます。
リビング・ルーム。美しく、残酷で、チャーミングな悪夢でした。本当に色々な、沢山の風景が、見えました。あと、良く天井の高い劇場は空間を埋めるのが大変だという話を聞くのですが、力強い身体と、目を見張る美術と明確なコンセプトがあれば、それだけで空間は全部、集まる。そんな事もあらためて感じさせられました。
たくさんの人が、この幸福な新作を目撃できますように!
『ラビット・ホール』は、全ての会場で全キャストピンマイクをつけていました。生声ではありません。これね、ほとんどの人が気付いていなくて。それはもう本当に凄い技術なんですね。わざとらしくないキワキワを、でもちゃんと聞こえるように、もの凄い繊細な技術で支えてくれた音響部に、心からの拍手を。
同時に、これだけの技術があるという事を、なんというか、もっと沢山の人に知って貰いたいんですね。マイク音声=わざとらしい、時代ではもうないんです。演技にだって、もっともっと小さくて繊細な選択肢が与えられる。「日本の舞台演技は何かと声が大きい問題」は実は結構根が深くて複雑なんですが、まずはこういう技術が共有されることで、選択肢の幅が自然と広がって行ったら良いなと思うのです。大きな声のお芝居、僕好きですよ。出自がもうね。そこは。ただ、それだけじゃない、街歩いてる人引っ掛けるには、大きな声だけじゃないよ、ってことを、あらためて考え続けた、そんなラビット・ホールでした。
さ、
うま。馬んなろ。
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