これは手湯です。まだ言えないんですが、自分でもアホかな、と思うようなチャレンジに挑んでおります。これはそのメンテナンスです。少し先ですが、お披露目できる日を目指して。
彼方の部屋トーク、たくさんのご視聴ありがとうございます。まだ見れるのかな。借りた褌ではありますが、あらためて、演劇に関わる色んな専門の人たちとテーマを絞って喧々諤々とやるような開かれた場、その名もGIRON、そんなプラットフォームを夢想しました。持続可能にするための収益確保が極めて難しい分野ではあります。誰かアイデアありませんか。
さておき、
今の日々はコナンの身体開発。ダンスとは呼ばない。ダンスは結果。ダンスは単なるコトバで、カタチ。カタチは消費される。本質は、8bitを8kに。とりあえず、直立から7分かけて等速で寝そべる、という凄いの教わりました。正座姿勢から2分かけて立つ、というのは昔スズキメソッドでかなりやりましたが、これはまたちょっと次の次元。ゴリゴリ、ゆるゆると、身体開発。
『テラヤマキャバレー』全日程、終了しました。ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
出会い、出会い、と言いますが、その一つ一つには、触感もあり湿度もあり臭いもある、時に厄介なものなのだと思います。避けようと思えば避けられたり、好ましい出会いだけを選べるような今の時代にあって、ある種の脅威にも似たこの出会い、は、舞台家業の醍醐味のようなものでもあります。そういったものが本当に最も濃く、直接的に臓腑に刻まれるのが、舞台なのだと思います。孤独を知ればこそ、色濃く感じるのが出会いなのだと思います。想像力がその扉を開く。得られたいくつかの信じられる出会いを、大切に胸にしまいます。
本当に、お疲れさまでした。
梅田芸術劇場メインホール、やってきました。『テラヤマキャバレー』は本日、5日から10日まで!
カオティックな悪夢のキャバレーで、日常では決して味わえない孤独と安らぎに包まれますように。にんげんを、ことばと、想像力を、信じて!
『テラヤマキャバレー』東京@日生劇場、全日程無事完走いたしました。たくさんのご来場、ご声援、本当にありがとうございました。
そしてお待たせいたしました、大阪参ります。3/5(火)から10(日)まで、梅田芸術劇場メインホールにて。
この完走は奇跡などでは断じてなく、工夫と努力が積み重なって果たされたものです。まだまだ課題は山積みですが、スイングシステムに限らず、いま業界全体で新しいスタンダードを模索しているところです。作品に対して献身的な心で、日本の演劇興行が踏み出す次のステップを、そのジタバタを、今後ともどうか温かい目で見守って頂けますと幸いです。
なかなかにヘヴィーな日程をなんとかみんなで乗り越えまして、休演日挟んで、あと3日。なにはともあれ、花王さんの無事と回復を、心から祈っております。
先日、大変お世話になっている方から、牡蠣をたんまり頂きました。いつも本当にありがとうございます。白粥ばっか食ってないで、ちゃんと栄養つけて走り抜けます。
東京あと
3日!
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まずはかちゃが無事に帰ってきました。おかえりなさいかちゃ!元気でいてくれて本当に良かった。そして本日は、花王おさむさんの代役でスイング木村風太君の登板でした。超人的なスイング2人の努力と情熱でなんとか止まることなく公演は続いています。
中野さんと木村君は、休むことなく全稽古日程に参加し、全てのクリエイションの過程を共にしました。どんなキャリアも才能も、「時間」という愛情の前ではちっぽけに感じます。ボタン1つで色んな事が済んでしまう世界にあって、「時間を使う」ということに勝る愛情はないのだと、あらためて思い知らされます。そしてそれが実る瞬間に立ち会えるのは、人生の大きな喜びです。誇らしく。心から尊敬出来る。最強のカンパニーメンバーです。
写真はスティーヴさんのドラム缶(自前)。打ち鳴らす姿がかっちょよ過ぎて釘付けになってしまいます。
明日も。二回!
何が何でもでやり切った!あっぱれスイング中野さん、の1日でした!テラヤマキャバレーは、劇と劇場、そして演じることそのものを扱ったお芝居でもあります。だから、なんというか、このショー・マスト・ゴー・オンは、グッときました。グッと、作品をまたひとつ、押し上げてくれました。本当に素晴らしいカンパニー。心からブラボー中野さん。
写真は今日のじゃないけど、座長のうなぎ!毎日色んなセリフと「出会って」いる、凄すぎるわれらの鉄人座長。そして。みんなで。かちゃの帰りを、留守を、しっかりと温めて。待っています。どうか無事で。帰ってきてね。
明日は二回!
都市生活の中で、人間は動物化する
競争原理の中で、人間は家畜化する
そしてネット社会の中で、人間は暴徒と化す
人間が人間として生きるために
寛容と、誠実と、正直を取り戻すためには、
一度、人間を見つめて血を吐く必要がある
みんなが笑顔になれる作品なんてもの言いはだから僕は嫌いだ
血を吐いてなお、笑顔でいられるかどうか、
それが真に人間かどうかだから
そのために作品はあるし
そのために芸術はある
ぼくは演劇。
簡単には笑わない
気を吐いて、血を吐いて、
人間がなにだったのかを、思い出す
嘘つきでくだらなくて意地汚い、
そんな君が、僕が、
それでも人間として生きられるように
演劇は今日も祈ってる。
最近は日生劇場で祈ってる。
29日まで祈ってる。
『テラヤマキャバレー』@日生劇場。4日目が終わり、ルヴォーが帰国してしまいました。淋しい。日生劇場では29日まで。日々、もの凄い熱量でお届けしております。そもそもこれが現代の、しかも日比谷で!成立している奇跡に、その景色に、毎日心が洗われています。終演後はなんとも言えない不思議な、しかし深くずっしりとした希望に包まれて毎日劇場を後にします。ルヴォーからの手紙。皆さんの心の隙間にちょろっとでも挟まるように、最後までこの熱を保持して行きたいと思います。
とても難易度の高いクリエイションでしたが、ルヴォーの手腕には唸らされっぱなし。まだまだこの先も日本で創って頂きたいです。また待ってます。
そうこうしている内に、『テラヤマキャバレー』間もなく開幕。日生劇場は2/9(金)から29(木)まで。
めちゃくちゃ楽しいです。色んな国や時代のオモチャ箱を掻き交ぜてひっくり返したみたいに、次から次へと色んなものが出てきて、訳も分からないのに突然その美しさに圧倒される、そんな1秒先の展開が読めないジェットコースターのような時間。デヴィッド・ルヴォーは劇場の魔術師なので、寺山作品を知らずともどうか気構えず、身を委ねて色々な感情を見つけに来て下さい。
回によってはまだプレイガイドでご購入いただけます。気になる方は是非チェックしてみて下さい!
KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト第二弾に行ってきました。このプロジェクトは、長塚圭史芸術監督の発案、作演出で、「観劇に不慣れなひとでも来やすい気軽な演劇」をモットーに、御当地ネタをふんだんに取り入れながら神奈川県内の各地を回る、巡業型軽演劇です。第一弾では、まさかの神奈川県役として出演させて頂きました。沢山のひとに知って欲しい大好きなプロジェクトです。
セットもシンプルで雰囲気もゆるくて気軽ではありますが、内容はなかなかどうして哲学的でなんとも言えない深みがあり、演劇の醍醐味に溢れています。僕が観た回は子供さんらも大喜びで魅入っていました。
このシリーズ、神奈川県ゆかりの沢山の神様がいつも出てくるわけですが、なんと言いますか、神様と演劇の相性の良さ、みたいなものをあらためて強く感じます。こう言うと馬鹿みたいです、本来「かみさま的なもの」を考えた時に演劇は始まった訳で当たり前と言えば当たり前ですから。ただ、現代において、日本で、かみさま的なものをあらためて考えるというのは、どんな距離からであれ、これはとても有効なんじゃないかとか色々考えました。逆に言うと、神様がいらなくなった場所には演劇はいらないんだろう、という事ですね。それがどんな神様であっても。どうにもならないことや、人知の及ばないものへの想像力こそが、生きる糧になるのだなぁと、あらためて深く感じ入りました。無力を知る、ということでもあるのかな。そしてそれは、人間の行き過ぎた興奮や欲望を少しだけ抑えてくれる。
KAAT神奈川芸術劇場では、12日月曜日まで!U24チケットは¥2,400で、高校生以下はなんと¥1,000です。ぜひぜひお気楽に!その後、座間、川崎、小田原、逗子、茅ヶ崎、と県内各所を巡業します。お近くの方たち、ぜひ!お気楽に!
詳細は、公式HPからどうぞ!
]]>wits「マクベス」から、早8年!あっち行ったりこっち行ったりしながら、西悟志さんはニシサトシさんになって、いま、アゴラ劇場で、シェイクスピア第二弾『オセロー』を上演中です。滋企画で!
「舞台上から聴こえてくる日本語に違和感があるのが嫌」というごく普通の感性を、死んでも手放さないで作り上げるシェイクスピア。簡単そうに見えて、恐ろしく時間のかかる大変な作業です。俳優が自分の言葉でしゃべること。その果てに産み出される巨大な感情。騙されたと思って、ぜひ一度足をお運び下さい。
「言葉が文字になる前の状態」を「翻訳」する。分かっちゃいるけど、なかなか出来ない。その見事なお手本が見られます。よ。どの翻訳現場もこうあって欲しいと思いますが、半年かかります笑。そしてもはや怖いくらい原本に忠実です。むしろ鮮やかです。7日水曜日まで!
デヴィッド・ルヴォーの金言は数多あれど、やっぱりこのシンプルなアドバイスは強力。
言葉ハ目の前の相手を変えヨウと思っテ発してクダサイ。
目の前の相手は相手役であり、観客であり、世界そのものだ。演劇がすなわちコトバである時、これはエンゲキという存在そのものの強度を支える根本的な考え方にもなる。そしてひとは基本的に「変えられる」ことに対して身構える。「変えられる」あるいは「動かされる」ために俳優は相手役のコトバを受け、観客は劇場に足を運ぶ。「動かされた」ものは、次にまた別の行動を生み出す。「動かされた」その小さな揺らぎの連続が、幻想のような繋がりを、生きている、ということを、少しだけ、くっきりさせる。と。いいな。
それともう一つ、
これは「動き」について。
もしアナタがドコかへ行きたいと思ったトキ、すぐにたどり着いてはイケマセン。そこにたどり着くまでの過程にドラマがありマス。たどり着いてしまったら、ソコデオシマイ。
例えば稽古序盤、どうしても不安になった俳優が相手役との距離をすぐ詰めてしまうような時に言われる。焦らず、息をして、ほんの少し我慢。そこに宿った小さな種が。大切。
演劇を通して人生を見つめる。
42歳。
ルヴォー。66歳。30年、近くから、遠くから日本を見てきた。「このテラヤマキャバレーは、僕から日本へのラブレターなんだ。」だって。一緒に受け取りましょう。
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年始からなかなか頭のしびれる稽古をしております。デヴィッド・ルヴォー✕寺山修司。30年以上にわたって日本と関わりを持ち続けてきたルヴォー、初の寺山修司。破天荒でカオティックな悪夢が繰り広げられるこのテラヤマキャバレーは、寺山修司の遺した数々の詩やコトバの断片をかき集め、「ゆうめい」の脚本・演出をしている池田亮さんが、なんと、オリジナルで書き起こした創作テキストなのです。こういう形での脚本提供は彼も初めてで、なんとも挑戦に挑戦を掛け合わせた、もっと言えばなんとなく安心できそうな要素を全て排除したともいえる、つまり凄まじい現場なのです。
日本人同士ではいかにも停滞してしまいそうなこの難しいクリエイションを、一歩引いた目線からルヴォー、日々、テキパキと。長年日本の作家にこだわり続け、自身の中にたくさんの問いを蓄積させてきた、その歳月の厚みが物を言う。見事なクリエイション。
あらゆる様式をごった煮にして、テラヤマのコトバたちから現代に通用するカラダを探す。探す。どこにどう響くのか。或いは、このキャバレーという名の悪夢に現れる魂たちとの不思議な邂逅に、今のワタシタチは何を発見するのか。
戦々恐々と、お待ち下さい。
写真はリュウジ先生の無心きゅうり。本当に旨い。
]]>明けましておめでとうございます。
振り返る間もなく走り続けた昨年度、劇場にお越し頂いた皆さま、お心を傾けて下さった皆さま、本当にありがとうございました。いくつかの躓きを経て、少しでも成長した姿を見て頂けるよう、本年はより一層の懸命さでもって精進を重ねて参ります。
今年もたくさんの舞台の機会を頂いています。誠心誠意、作品と向き合って参ります。少しずつ告知されていくと思います。どうかお楽しみにお待ち下さい。
仕事、というものについての考え方がどうにも僕は未成熟なわけですが、
何故やるのか、何処へ行くのか
誰と一緒にいるのか、何を一緒にやるのか
引き続き、このことは面倒がられるくらいには考え続けたいと思います。作品を創りながら同時にそんな事を考えられる、そんな境遇に感謝しています。
答えは急ぎませんが、根っこの根っこに立ち帰る、新年に、そんな抱負を掲げてみました。
袖振り合う折には、
ひとつよろしくお願いします。