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2024
『未来少年コナン』 原作:日本アニメーション制作「未来少年コナン」
演出/振付/美術:
インバル・ピント
演出:ダビット・マンブッフ
脚本:伊籐靖朗
音楽:阿部海太郎

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カンパニー デラシネラ 『松本清張 点と線』

原作/松本清張
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作/マーティン・マクドナー
演出/小川絵梨子

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『イリュージョニスト』 作/ピーター・ドゥシャン
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『Vivo ビーボ』

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三十六歳の地図
2017.11.21 Tuesday 18:46
今月はたくさん芝居を見ました。「芝」「居」とは観客席の事ですから、そういう意味ではたくさん「芝居」を「しました」。あらためてこちら側から演劇に参加して、またたくさんの思考が産まれました。何故「芝居」を、誰と、何のためにするのか。古代ギリシャに習い、民主主義において演劇を一つの大きな会議だと捉えた時「そこに居る全員の意見が一緒だと会議をする意味がない」、という事を強く感じました。今やどのジャンルも、興業的な成果を上げるためには、同じような層の観客をまるごと抱え込む必要があります。そこでは「違い」に目が向けられる事が少なく、そういう会議はなんというか、ただの時間潰し、消化試合のような気がして捗りません。何を観ても、作品の良し悪しではなく、観客を含めたその構造に目が行ってしまうのは悲しい事ですが、それがどんなものであろうと芝に居る人たちが同じように観て同じように感じること、そしてそれを強いることには抵抗があります。蛸壺が割れて、もっと根本からぐちゃぐちゃに混ざって、「芝居」が混乱する。感想が錯綜する。「違い」について考え始める。それをしなければいけないんだな、といくつかの作品を観て思いました。僕が演劇を始めた頃はまだしも残っていたものが、どんどん減って来ているような気がします。

演劇には「新しい考えを産む」とは別に、もう一つ「共同体を維持する」という力がありますよね。簡単に言うと、明日も頑張ろう、と思える力です。これは既に、もう長いこと、ライブコンサートがその価値を最前線で担ってきていると思うのです。目的を一つにしたライブコンサートという演劇には、絶大な効果と価値があるように思えます。問題は、興業的な都合で、その二つの価値を行ったり来たりしていること、そうしている内は僕たちはどこにも行けないのではないか。ライブコンサートのフリをした芝居。芝居のフリをしたライブコンサートでは、創り手も受け手もこれ以上の成長は見込めないと痛感します。

足を運んだ、とあるライブコンサート、そして新生ロッキー・ホラー・ショウは、妥協のない技術、こだわり、想いの詰まった完璧なライブコンサートでした。その価値を完璧に突き詰めたライブコンサートは完璧な演劇でした。僕は演劇畑ですから、ミュージシャンには嫉妬と羨望がありますが、そういう意味ではロッキー・ホラー・ショウには明るい可能性を頂いたような気がして元気が出ました。面白かった。

映像技術が発達しています。絵画を見るように作品を見るのであれば僕たちはその表現を全て映像作品に委ねるべきです。良い演技がしたかったり見たかったりしたら、映像表現を研究し、没頭すべきです。舞台ならなんでもかんでもハクがある。やればハクがつく。見ればハクがつく。そんな時代はとっくに終わっているように感じます。

「新しい考えを産む」のか、「明日も頑張ろう」と思うのか、「演技がしたい(見たい)」のか、いま僕の頭の中の地図は、とっちらかりながらも、少しずつ大陸を形成しかけているような、そんな心持ちです。

| 成河(そんは) | 稽古場 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2017/11/21 9:15 PM posted by: サッチー
成河さんのブログと出逢ってから丸五年経ちました。
俳優成河さんが最高なのは当然ですが、ブログを通していろんな尊いものを与えて頂きました。
成河さんのブログは、試験の設問文のようだ。

一読して
「下線部分の作者の意図を次のア〜エの中から選びなさい」
みたいな問題が付随されているような。

現国は得意でしたが納得出来ないのが、自分はこうだ!と思った答えが「いやいや、作者の意図はこっち」と決めつけられ×が付くこと。
  
成河さんならば、
「いや、答えは何通りもあるんだよ。間違ってない」
と○を付けてくれそうな気がします。

なのでいろんなふうに答えを考えてみますね。

いつまでも私たちの教授でいてください。
演劇界の池上彰さんでいてください。



2017/11/21 11:07 PM posted by: keiko
考えればれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃで難しい。芝居の話。

思うに、ひとつ言えることは、三人三様、人それぞれ。

例えば
ある人にとっては満員御礼の芝居でも興味がなかったり、完売してない芝居でも面白いと思い何度も観たり。

要は観た人の頭や心が寒くならず豊かな心になれればいいので色んなものがあっていいと思います。いつになってもどんな舞台でも完璧なんてあり得ない。だから面白いのです。

生意気言ってますが、概して私が観てきた中で成河さんが演じた舞台は好きですよ。
2017/11/22 3:43 PM posted by: しろ
お芝居とは観る側のことなのですか、、、


三十六歳の地図って、新しい舞台の作品名みたいですよネ~
その地図に、私もいるかな?
いるといいな~
私もその地図に入れてもらえますか?
大陸ができても、その地図には、花や木や鳥や川や家も人だって、い~っぱいのものがいないとでしょう~


可能性は無限大ですよネ~
答えはすぐにはみつからないし、間違えや嘘をつくことだって答えをだす過程においての体験ですよネ。


生きていくのは大変ですから。 
時をかけてゆっくりじっくりと生きていって欲しいです!
できるだけい~っぱいの経験や体験をして!その経験や体験がきっとで人生の財産になりますから! (^^ゞ



2017/11/22 9:12 PM posted by: ゾエア
わーヽ(∀)ノまた更新して下さってありがとうございます〜。
なんか勉強になりますー!ほんとだ〜!芝居って観客の事なんですねぇ。おもしろいです。
芸術と人間、社会をこれまた堅苦しいですが、よくぐるぐる回して考えたり合わせ鏡みたいにして考えるのが癖?なんですが、今の社会自体もこうあった方がいいかなああ〜みたいな方向にいってる気がします...なんだかえらそうですが。。

あの〜音楽って伝わる速度が他の芸術表現に比べて早いのかなぁとか思います。変に流れてしまってるとこもある様な感じもあるんですが....。フリをした?っておもしろいですね。
文章の表現がおもしろいです...。おお!!?って感じです。

ロッキーホラーショウ見て元気になってよかったですね!
まぁ、個人差はあると思うんですが、作家って多分自分をいい感じに「空」にできないのかなぁとか思います。だから俳優さんとかはそれがすっとできてるからすごいな!と思うんですけど、どうなんだろう...汗
TVCMで星野○さんが「役者って〜自分が無くなるけどおもしろい〜」みたいな事言っててそうか〜!(感心)とか思いましたし...。

アンドロイドとかにも興味あるんですが、下手したら全部人間もCGとかでもいいですよね。アンドロイド演劇見た事ないですが。。全部CGとアンドロイドの芸術ばっかりになったら観客側ってなんか変化とかあるのかなぁとかも思ってしまいます。
こんな事書いてすいません。
なんでか分からないですけど、最近俳優さんとか役者さんという職業を考える事が多くて...汗

この間から話が壮大ですが、源氏物語の演劇されてたのが成河さんこの間、舟乗ったりとかして現実になってるし私は平川さんのその後の生き地獄みたいな(いい意味で)感じなので、
演劇と現実の境が無くなってる?気がしてて不思議です...。
軽い輪廻転生みたいな...大げさかもしれないんですけど。

いや〜ちょこちょこ昔から演劇見てきてるんですが過去こんな事あったかなぁあ〜とか思い返してもなかったので本当驚きです。タイミング的にも数年間あいてるとかでもないですし...。

地球上の生物で人間が一番好きですが、一番苦手でよく分かりません!笑(自分を含む)

いやはや、何はともあれ地図うまく完成するといいですね〜!変な文章ですいません。
2017/11/23 1:32 AM posted by: MILLY
私「RHS」が大好きなので、楽しんで頂けたようで良かったです。
大好きなRHSの世界で、大好きな出演者達が生きてくれる。
さらに大好きなバンドの女王蜂が演奏してくれる。
「大好き」を「大好き」でコーティングしたような私にとってご褒美のようなライブショーでした。
普段は演劇など観ない女王蜂ファンとRHSマニアと一緒に観に行って盛り上がったのですが、三者三様の感想だったのもまた面白かったです。(お互いに、「そこかよ!」って言いあったりして)
でもとても楽しんでくれたようで「また違う舞台も観てみたい」と言ってくれたのがなにより嬉しかったです。
音楽好きが演劇にも興味を持ってくれたように、演劇ファンも音楽に興味持ってくれたらいいんですけどね。
客の奪いあいではなくお互いの違いを楽しめたらいいな、なんて思います。

成河さんの地図はどのようなものになるのでしょうね。
今はまだ急がず、ゆっくりと形成する過程を楽しんで欲しいです。
大陸ができあがるまでには、離れていた島がくっついたり離れたり、大陸と大陸の衝突で高い山が生まれたり。
いつの日にか、そんな山の頂から皆で眺望を眺める事ができたら素敵だな、なんて思いました。

また見当違いな話をしてたらごめんなさい!
2017/11/23 4:24 PM posted by: ことね
成河さんのように、演劇とはなにか、演劇の必然性とは、演劇がある意味とは…と、たくさんたくさん考えてくださる方が、この世界に居るだけで、演劇ファンは幸せでありますね!

考えすぎて、疲れてしまうことはないですか?

もちろん、そんな心配は成河さんにとって失礼だとは思うんですが、自分だったら考えすぎてわからなくなってしまいそうだから、少し、心配してしまいます。

成河さんの考えが、ひとつの大陸になって、世界になって、宇宙みたいになって、

もっとたくさんのひとが、成河さんの疑問や考えに対してそれぞれにさまざまなことを考えることができたらいいですねえ、



私は、ライブコンサートもいいけれど、芝居の、会議の場が無かったら、寂しい気持ちになってしまうな、と思いました
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