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手湯
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2024.03.15 Friday 01:48
これは手湯です。まだ言えないんですが、自分でもアホかな、と思うようなチャレンジに挑んでおります。これはそのメンテナンスです。少し先ですが、お披露目できる日を目指して。
彼方の部屋トーク、たくさんのご視聴ありがとうございます。まだ見れるのかな。借りた褌ではありますが、あらためて、演劇に関わる色んな専門の人たちとテーマを絞って喧々諤々とやるような開かれた場、その名もGIRON、そんなプラットフォームを夢想しました。持続可能にするための収益確保が極めて難しい分野ではあります。誰かアイデアありませんか。
さておき、
今の日々はコナンの身体開発。ダンスとは呼ばない。ダンスは結果。ダンスは単なるコトバで、カタチ。カタチは消費される。本質は、8bitを8kに。とりあえず、直立から7分かけて等速で寝そべる、という凄いの教わりました。正座姿勢から2分かけて立つ、というのは昔スズキメソッドでかなりやりましたが、これはまたちょっと次の次元。ゴリゴリ、ゆるゆると、身体開発。
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『テラヤマキャバレー』開店中
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2024.02.12 Monday 19:07
『テラヤマキャバレー』@日生劇場。4日目が終わり、ルヴォーが帰国してしまいました。淋しい。日生劇場では29日まで。日々、もの凄い熱量でお届けしております。そもそもこれが現代の、しかも日比谷で!成立している奇跡に、その景色に、毎日心が洗われています。終演後はなんとも言えない不思議な、しかし深くずっしりとした希望に包まれて毎日劇場を後にします。ルヴォーからの手紙。皆さんの心の隙間にちょろっとでも挟まるように、最後までこの熱を保持して行きたいと思います。
とても難易度の高いクリエイションでしたが、ルヴォーの手腕には唸らされっぱなし。まだまだこの先も日本で創って頂きたいです。また待ってます。
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テラヤマキャバレー
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2024.02.07 Wednesday 18:08
そうこうしている内に、『テラヤマキャバレー』間もなく開幕。日生劇場は2/9(金)から29(木)まで。
めちゃくちゃ楽しいです。色んな国や時代のオモチャ箱を掻き交ぜてひっくり返したみたいに、次から次へと色んなものが出てきて、訳も分からないのに突然その美しさに圧倒される、そんな1秒先の展開が読めないジェットコースターのような時間。デヴィッド・ルヴォーは劇場の魔術師なので、寺山作品を知らずともどうか気構えず、身を委ねて色々な感情を見つけに来て下さい。
回によってはまだプレイガイドでご購入いただけます。気になる方は是非チェックしてみて下さい!
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コトバはアイテをカエタイためにアリマス
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2024.01.23 Tuesday 00:32
デヴィッド・ルヴォーの金言は数多あれど、やっぱりこのシンプルなアドバイスは強力。
言葉ハ目の前の相手を変えヨウと思っテ発してクダサイ。
目の前の相手は相手役であり、観客であり、世界そのものだ。演劇がすなわちコトバである時、これはエンゲキという存在そのものの強度を支える根本的な考え方にもなる。そしてひとは基本的に「変えられる」ことに対して身構える。「変えられる」あるいは「動かされる」ために俳優は相手役のコトバを受け、観客は劇場に足を運ぶ。「動かされた」ものは、次にまた別の行動を生み出す。「動かされた」その小さな揺らぎの連続が、幻想のような繋がりを、生きている、ということを、少しだけ、くっきりさせる。と。いいな。
それともう一つ、
これは「動き」について。
もしアナタがドコかへ行きたいと思ったトキ、すぐにたどり着いてはイケマセン。そこにたどり着くまでの過程にドラマがありマス。たどり着いてしまったら、ソコデオシマイ。
例えば稽古序盤、どうしても不安になった俳優が相手役との距離をすぐ詰めてしまうような時に言われる。焦らず、息をして、ほんの少し我慢。そこに宿った小さな種が。大切。
演劇を通して人生を見つめる。
42歳。
ルヴォー。66歳。30年、近くから、遠くから日本を見てきた。「このテラヤマキャバレーは、僕から日本へのラブレターなんだ。」だって。一緒に受け取りましょう。
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テラヤマキャバレー、創作中
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2024.01.11 Thursday 21:08
年始からなかなか頭のしびれる稽古をしております。デヴィッド・ルヴォー✕寺山修司。30年以上にわたって日本と関わりを持ち続けてきたルヴォー、初の寺山修司。破天荒でカオティックな悪夢が繰り広げられるこのテラヤマキャバレーは、寺山修司の遺した数々の詩やコトバの断片をかき集め、「ゆうめい」の脚本・演出をしている池田亮さんが、なんと、オリジナルで書き起こした創作テキストなのです。こういう形での脚本提供は彼も初めてで、なんとも挑戦に挑戦を掛け合わせた、もっと言えばなんとなく安心できそうな要素を全て排除したともいえる、つまり凄まじい現場なのです。
日本人同士ではいかにも停滞してしまいそうなこの難しいクリエイションを、一歩引いた目線からルヴォー、日々、テキパキと。長年日本の作家にこだわり続け、自身の中にたくさんの問いを蓄積させてきた、その歳月の厚みが物を言う。見事なクリエイション。
あらゆる様式をごった煮にして、テラヤマのコトバたちから現代に通用するカラダを探す。探す。どこにどう響くのか。或いは、このキャバレーという名の悪夢に現れる魂たちとの不思議な邂逅に、今のワタシタチは何を発見するのか。
戦々恐々と、お待ち下さい。
写真はリュウジ先生の無心きゅうり。本当に旨い。
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高校生¥1,000の完売とU25チケットのススメ
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2023.11.06 Monday 01:14
『ねじまき鳥クロニクル』@東京芸術劇場、間もなく開幕いたします。
チケットについての大切なお知らせです。
高校生以下¥1,000チケットが完売いたしました。周知にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
U25チケット(¥6,500)はまだほとんどの回でご購入頂けます。各種プレイガイド、ホリプロステージ、東京芸術劇場ボックスオフィス、それぞれのWebサイトからご購入頂けます。このチケットの欠点は座席が選べないことですが、ことインバルの美術においては特にですが、前方席が必ずしも良席とは限りません。
一人でも多くの若者、学生さんたちにこのチケットが届く事を心の底から願っています。U25チケットが売れ残る国の未来は明るくありません。現状、¥6,500は決して安くありませんけれども、ホリプロさん、そこは自腹で頑張っています。もしお近くに刺激してみたい若者などいらっしゃいましたら、ちょいとそそのかしたりして頂けると、嬉しかったりする訳です。大袈裟に言うと、そのようにして、一緒に未来に期待してみませんか、と思う訳です。
作品の質は保証します。再演、とても豊かなものになっています。世界レベルです。楽しみにしていて下さい。
『ねじまき鳥クロニクル』
@東京芸術劇場
11/7(火)〜26(日)
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劇場入り
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2023.11.02 Thursday 23:57
『ねじまき鳥クロニクル』@東京芸術劇場、劇場入りしました。
初日まであと4日。
極上の美術と照明。
そこに、人間の体が、静かに、時に大胆に添えられる。この唯一無二のシアターマジックはやっぱり必見。是非、想像力を爆発させに来てください。インバル・ピント✕村上春樹。本当にたくさんの方に見て頂きたい。なんて、あらためて血が沸騰する劇場入り初日。
11/7(火)〜26(日)東京芸術劇場プレイハウスにて。高校生は迷わず、芸劇ボックスオフィスに駆け込んで!身分証明書提示したら¥1,000でチケット買えるんですよ!先生たち、親御さんたち、今こそ、立ち上がる時です。子どもたちをスマホ依存症から救うためには、そうです、高校生¥1,000チケット。
劇場は、芸術監督言うところの「悪い」ところ。安全で健全な場所ではありません。ましてや高尚な場所なんかでは断じてない。嘘ばっかりつきます。嘘で遊ぶんです。簡単に「本当のこと」なんてものを信じていない人たちが劇場にはいます。「本当のこと」が分からない代わりに、嘘で遊ぶんです。「本当のこと」をもっともらしくチラつかせてくるのは、危険な人です。劇場には、悪い人はいても危険な人はいません。悪い人と遊ぶのは、楽しいですよ。
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引っ越し
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2023.10.31 Tuesday 16:26
稽古場最終日。セットが撤去され、スタジオは伽藍堂。小休止して、ねじまきはいよいよ劇場へクロニクル。
俳優とはなにをするひとなのか、よくよく考える。最後にはいなくなるために存在しているひとたち。「ここ」と「どこか」への丁度中間にいて、観客にとっては乗り物のような存在なのかも知れない。厳密に言うと本来その「乗り物」は観客の「想像力」だから結局「どこか」へ運ぶのは観客自身なのだけれど。そういう訳で、どのみち俳優はいなくならなくてはいけない。つまり、観客の想像力をちくっと刺激してすっといなくなる。それは良い俳優な感じがする。
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村上春樹ライブラリー
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2023.10.28 Saturday 21:39
早稲田大学で行われた、国際シンポジウム「世界とつながる日本文学」に、本日インバルとアミールが登壇。僕は大知とトーク後に実演パフォーマンスをやりました。初日前のちょい見せ実演披露で肝を冷やしましたが大変有意義で有り難い時間でした。
シンポジウム後は、早稲田大学にある村上春樹ライブラリーへ。とても凝った作りの素敵な建物。写真はライブラリーのトイレのマーク。村上春樹の書籍に囲まれて、カフェスペースなども。なかなかの寛ぎ空間でした。一般公開してます。
稽古場はいよいよ佳境。大変中身の詰まった再演になりそうです。お席はまだお買い求め頂けます。高校生以下は芸劇窓口で¥1,000です(東京公演のみ)。心から、皆さんのご来場をお待ちしています。
『ねじまき鳥クロニクル』公式HP
▼東京
11/7(火)〜26(日)
@東京芸術劇場プレイハウス
▼大阪
12/1(金)〜3(日)
@シアター・ドラマシティ
▼名古屋
12/16(土)〜17(日)
@刈谷市総合文化センター大ホール
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RECREATION
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2023.10.11 Wednesday 19:43
re-creation
リクリエイション
【再創造】
recreation
レクリエイション
【気晴らし、娯楽、余暇、休養】
同じ言葉だと思えば、創造活動はライフワークになるし、健康のためになるし、人生になくてはならないものになる。
違う言葉だと思えば、創造は神様に近づくための選ばれた人たちだけの高価で高尚な芸術になるし、或いは市場経済に追い立てられ消費されるだけの、パドックを走る馬になる。
"Play"が、「えんげき」であり「遊び」であるように、2つは同じ言葉だとやっぱり思いたい。オンもオフもない柔らかい創作をしたい。別に誰のためのものでもない。ただ、人間が生きていく時に、必要だから、やっている。
インバルといると、そのことが凄く腹に落ちてくる。これは、仕事ではなくて。活動なんだと。生きていること、そのものなんだって、言ってるみたい。
recreationは、驚きと発見に満ちている。
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